Biodiversity Heritage Library(生物多様性遺産ライブラリー)

施設

Biodiversity Heritage Library (生物多様性遺産図書館)（BHL）は、生物多様性に関する文献を世界中の人々に無料で公開している、世界最大のオープンアクセスデジタル図書館です。BHLは、世界中の図書館、博物館、植物園、その他の研究機関との連携によって運営されており、生物多様性の研究と保全に貢献しています。

BHL 沿革

• 2005年: コンソーシアム設立に向けた議論が始まる
• 2006年: 10の自然史図書館・植物園によって設立
• 2007年: ウェブサイト開設、デジタル化された文献の公開を開始
• 2011年: 500万ページ以上の文献をデジタル化
• 現在: 世界中の50以上の機関が参加、数千万ページ以上の文献を公開

代表的なコレクションとサービス

• コレクション:

  • 15世紀から21世紀までの生物多様性に関する書籍、雑誌、論文、図版などを所蔵
  • 絶滅危惧種、生態系、進化、分類学など、幅広い分野の文献を網羅

• サービス:

  • 文献の全文検索、ダウンロード
  • 高解像度画像の閲覧、ダウンロード
  • 種や分類群に関する情報の検索
  • 研究者向けのツールやAPIの提供

BHLの意義と影響

BHLは、生物多様性に関する文献へのアクセスを容易にすることで、研究の促進、教育の充実、そして保全活動の支援に貢献しています。

• 研究の推進:
  • 世界中の研究者が、地理的な制約なく貴重な文献にアクセスできるようになり、研究の効率化と質の向上に貢献
• 教育の充実:
  • 学生や教師が、生物多様性に関する豊富な情報にアクセスできるようになり、教育の質向上に貢献
• 保全活動の支援:
  • 絶滅危惧種や生態系に関する情報を提供することで、保全活動の促進に貢献

BHLは、オープンアクセスという理念に基づき、生物多様性に関する知識を世界中の人々と共有することで、地球上の生命を守るための活動を支援しています。