Seiyo Soka Zufu(西洋創価図譜)

作品

西洋草花図譜 (Seiyo Soka Zufu)

『西洋草花図譜』は、日本の花鳥画家、谷上広南（たにがみ こうなん、1879-1928）によって描かれた、西洋の花々を題材にした木版画集です。大正6年（1917年）に京都の芸艸堂から出版されました。広南は、伝統的な日本の木版画技術と西洋の植物画の写実性を融合させ、繊細な線と鮮やかな色彩で西洋の花々の美しさを表現しました。

谷上広南 経歴

• 1879年、京都に生まれる。
• 京都市立美術工芸学校で日本画を学ぶ。
• 竹内栖鳳に師事。
• 花鳥画を得意とし、特に西洋の花を描いた作品で知られる。
• 1928年、死去（享年49歳）。

代表作品

• 『西洋草花図譜』(Seiyo Soka Zufu) (1917年)

広南の画風と業績

広南の作品は、日本の伝統的な木版画技術と西洋の植物画の写実性を融合させた独自のスタイルが特徴です。彼は、西洋の花々を、その形態や色彩を正確に捉えながらも、日本の美意識に基づいた繊細な線と鮮やかな色彩で表現しました。

『西洋草花図譜』は、広南の代表作であり、日本の植物画における重要な作品の一つです。この作品は、日本の伝統的な美意識と西洋の自然科学の融合を象徴しており、その後の植物画や花鳥画に大きな影響を与えました。

広南は、西洋の花々を日本の美意識で表現した画家として、その作品は、日本美術史においても、植物画の歴史においても、重要な位置を占めています。