コレクション: Goyo Hashiguchi(橋口 五葉)

橋口五葉は、20世紀前半の日本を代表する洋画家です。リアリズムを追求した人物画や静物画で高い評価を受けました。

橋口五葉 経歴

  • 1880年2月26日、東京・神田区に生まれる
  • 1899年に東京美術学校(現・東京芸術大学)に入学
  • 1920年代後半に代表作となる人物画や静物画を多数制作
  • 1921年と1926年にロマ賞を受賞
  • 1948年8月1日、東京で没(享年68歳)

代表作品

  • 『編むもの』(Knitters) (1929年)
  • 『土器と皿』(Earthenware and Plates) (1925年頃)
  • 『道化』(Clown) (1926年)
  • 『自画像』(Self-Portrait) (1943年)

橋口は、リアリズム絵画の手法を追求し、主に人物や静物をテーマに制作しました。画面全体に細部までリアルに描き込む独特の技法が特徴です。

代表作『編むもの』は、編み物をする老婦人の姿を緻密に描いた静謐な人物画です。一点一点の編み目までを克明に再現するリアリズム描写に定評がありました。

彼の静物画には、光と陰影の表現を緻密に追求した力作も多数あります。晩年には自画像など、より内面的な人物画にも取り組んでいます。

日本の洋画壇で、リアルな描写を極めた稀有な存在として橋口は高く評価されています。物語性のある作風とリアリズム追求の姿勢は、後進の画家にも大きな影響を与えました。

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