Giovanni Battista Tiepolo(ジョバンニ バティスタ ティエポロ)

アーティスト

Giovanni Battista Tiepolo (ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ)

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ（1696-1770）は、イタリア出身のロココ期の画家であり、その軽やかで光あふれるスタイルによって、ヨーロッパ中の天井画や祭壇画にドラマと動きをもたらしました。彼の熟練したフレスコ画と魅力的な油絵は、多くの人々を魅了し続けています。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ 経歴

• 1696年3月5日、イタリアのヴェネツィアに生まれる。
• グレゴリオ・ラッザリーニに師事し、絵画を学ぶ。
• 1719年、画家一族であるグアルディ家の娘、チェチーリア・グアルディと結婚。
• 1720年代、ヴェネツィアでフレスコ画家としての名声を確立。
• 1750年、ドイツのヴュルツブルク司教 резиденцияのフレスコ画を制作。
• 1762年、スペイン王カルロス3世に招かれ、マドリードの王宮の天井画を制作。
• 1770年3月27日、マドリードで死去（享年74歳）。

代表作品

• 『聖母の被昇天』（The Assumption of the Virgin） (1767-1769年)
• 『クレオパトラの饗宴』（The Banquet of Cleopatra） (1743-1744年)
• 『パンと月の寓意』（Allegory of the Planets and Continents） (1752年)
• ヴュルツブルク司教 резиденцияの階段室天井画「オリンポスと四大陸の寓意」 (1752-1753年)

ティエポロの画風と業績

ティエポロの作品は、軽やかで光あふれる色彩、ダイナミックな構図、そして劇的な場面描写が特徴です。彼は、神話や宗教、歴史などを題材に、天井画や祭壇画、装飾画など、大規模な作品を数多く制作しました。

ティエポロは、ヴェネツィア派の伝統を継承しながらも、ロココ様式の特徴である優雅さ、軽快さ、そして装飾性を、独自の解釈で表現しました。彼の作品は、バロック美術の荘厳さとは対照的に、明るく開放的で、見る者に喜びと感動を与えます。

ティエポロは、18世紀ヨーロッパを代表する画家の一人であり、その影響力はイタリアだけでなく、ドイツやスペインにも及びました。彼のフレスコ画は、その技術の高さだけでなく、物語性豊かな表現と空間構成の巧みさで、バロック美術の伝統を継承しつつ、ロココ様式を確立した重要な作品として評価されています。