Francisco de Goya(フランシスコ・デ・ゴヤ)は、スペインを代表する巨匠画家です。啓蒙主義や新古典主義の時代から活躍し、ロマン主義の先駆けとなる画期的な作品を数多く残し、後世に多大な影響を与えました。
フランシスコ・デ・ゴヤの経歴
-
1746年3月30日、スペイン・アラゴン地方生まれ
-
1763年、マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーを受験するも不合格。その後、フランシスコ・バイユーのもとで学ぶ
-
1799年、スペイン王室の宮廷画家に任命される
-
1828年4月16日、ボルドーで死去
代表作品
- 「裸のマハ」("The Naked Maja") 1797-1800年頃
- 「5月3日の虐殺」("The Third of May 1808") 1814年
- 「サトゥルヌスによるクロノスの喰らい」("Saturn Devouring His Son") 1819-1823年
初期の作品は新古典主義の影響を受けた肖像画や宗教画が中心でしたが、後期には自由な画風に転じ、現実社会への批判的視線を鋭く描きました。特に「戦争の惨禍」シリーズは、人間の残虐性と苦悩を克明に描いた代表作です。晩年には諧謔的な風刺画なども手掛け、その多岐にわたる作品は19世紀以降の芸術に多大な影響を与えました。