Giovanni Bellini(ジョヴァンニ ベッリーニ)
(0点の商品)ジョヴァンニ・ベッリーニ
ジョヴァンニ・ベッリーニは、15世紀から16世紀初頭にかけて活躍した、ヴェネツィア派を代表するイタリア・ルネサンスの画家です。輝くような色彩と光の効果、そして穏やかで人間味あふれる宗教画で知られ、ヴェネツィア絵画の発展に決定的な影響を与えました。
ジョヴァンニ・ベッリーニ 経歴
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1430年頃 ヴェネツィアで、画家一族の父ヤーコポ・ベッリーニの子として生まれる。兄はジェンティーレ・ベッリーニ。
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1450年代 父の工房で画業を始め、当初は義兄であるアンドレア・マンテーニャの硬質で彫刻的な画風の強い影響を受ける。
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1453年 姉のニコロージアがアンドレア・マンテーニャと結婚し、マンテーニャと義兄弟となる。
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1470年代 油彩技法を本格的に用い始め、マンテーニャの影響から脱し、ヴェネツィア派特有の色彩豊かで光に満ちた独自の画風を確立していく。
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1479年 火災で焼失したドゥカーレ宮殿(総督宮殿)の大広間の壁画装飾を、兄ジェンティーレから引き継ぐ(この作品群も後に焼失)。
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1483年 ヴェネツィア共和国の公式画家に任命される。
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1500年代 ティツィアーノやジョルジョーネといった次世代の才能ある画家たちが彼の工房で学ぶ。
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1516年11月29日 ヴェネツィアで死去(享年86歳頃)。
代表作品
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『ピエタ(ブレラ美術館)』(1465-70年頃)
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『サン・ジョッベの祭壇画』(1487年頃)
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『サン・ザッカリーアの祭壇画』(1505年)
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『法悦の聖フランチェスコ』(1480年頃)
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『神々の饗宴』(1514年)
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『総督レオナルド・ロレダンの肖像』(1501年頃)
ベッリーニの芸術は、その長いキャリアの中で大きく変化しました。初期にはマンテーニャに由来する厳格な線描と彫塑的な表現が特徴でしたが、次第に色彩を重視するようになります。彼は、アントネロ・ダ・メッシーナから伝わった油彩技法を駆使し、光と大気の微妙な効果を捉え、柔らかで深みのある色彩表現を完成させました。この「彩色主義(コロリスモ)」は、後のヴェネツィア派の最大の特色となります。
彼の描く聖母子像や聖人像は、厳格さの中にも人間的な温かみと深い精神性を湛えており、多くの人々の信仰心を集めました。また、風景描写にも優れ、人物と自然とが光の中で調和する詩的な空間を創り出しました。彼の工房からは、ジョルジョーネやティツィアーノといったルネサンス盛期を代表する巨匠が育ち、彼の築いた色彩豊かな画風は彼らに引き継がれ、ヴェネツィア派の黄金時代を築く礎となりました。
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