Maria Sibylla Merian(マリア ジビーラ メーリアン)

アーティスト

Maria Sibylla Merian (マリア・ジビーラ・メーリアン)

フォーマット

マリア・ジビーラ・メーリアン（1647-1717）は、ドイツの才能ある博物学者、昆虫学者、そして科学イラストレーターでした。 彼女は、昆虫や植物、特にそのライフサイクルを注意深く観察し、描写することで有名になりました。南米スリナムへの危険な旅を含む科学探検を行い、そこで多様な植物や動物の生命を幅広く記録しました。彼女の重要な著書『スリナム産昆虫変態図譜』（Metamorphosis insectorum Surinamensium）に掲載された詳細な絵画は、科学者や芸術家に今もなおインスピレーションを与え続けています。

マリア・ジビーラ・メーリアン 経歴

1647年4月2日、ドイツのフランクフルトに生まれる 幼少期から昆虫や植物に興味を持ち、観察と描写を始める 静物画家のゲオルク・フレーゲルの弟子であった義父ヤコブ・マレルから絵画を学ぶ 1675年、最初の博物画集を出版 1699年、娘と共に南米スリナムへ探検旅行 1705年、『スリナム産昆虫変態図譜』を出版 1717年1月13日、アムステルダムで死去（享年69歳）

代表作品

• 『スリナム産昆虫変態図譜』(Metamorphosis insectorum Surinamensium) (1705年)
• 『ヨーロッパ産昆虫図譜』(Der Raupen wunderbare Verwandlung und sonderbare Blumennahrung) (1679年, 1683年)
• 『Neues Blumenbuch』(新花譜) (1680年)

メーリアンの画風と業績

メーリアンの作品は、科学的な正確性と芸術的な美しさを兼ね備えた、緻密で色彩豊かな博物画が特徴です。彼女は、昆虫や植物を、その成長過程や生態系との関わりを含めて詳細に観察し、それを忠実に再現しました。

メーリアンは、女性でありながら、科学探検を行い、新大陸の動植物を記録した先駆者でもあります。彼女の作品は、博物学の発展に大きく貢献しただけでなく、その美しさから、美術愛好家にも高く評価されています。彼女は、自然科学と芸術を融合させた、17世紀を代表する女性博物画家です。