Piet Mondrian(ピエト・モンドリアン)は、20世紀前半のオランダを代表する抽象画家です。直線と構成された正方形や長方形、そして基本的な色彩のみで構成される作風は、今なお現代アートに大きな影響を与えています。
ピエト・モンドリアン 経歴
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1872年3月7日、オランダのアメルスフォールトに生まれる
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1892年から絵を学び始め、風景画や静物画を描く
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1911年にパリに移住し、キュビスムの影響を受ける
- 1920年代に抽象画のスタイルを確立
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1944年2月1日、ニューヨークで没(享年71歳)
代表作品
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「赤、黄、青のコンポジション」(Composition With Red, Yellow and Blue) (1921年)
- 「ブロードウェイ・ブギウギ」(Broadway Boogie Woogie) (1942-43年)
- 「灰色の木」(Gray Tree) (1911年)
- 「ニューヨーク・シティ」(New York City) (1942年)
モンドリアンは、初期の風景画や静物画のスタイルから、徐々にキュビスムの影響を受けながら、直線と正方形・長方形のみで描く抽象絵画のスタイルへと移行していきました。
垂直・水平線と、白・赤・青・黄の三原色のみで構成される画風は、無限に拡張可能な芸術空間の追求でした。1920年代以降に完成したこのスタイルは、現代アートの抽象絵画の源流となっています。
モンドリアンは、絵画の要素を最小限まで削ぎ落とし、非具象的な造形を追求した20世紀を代表する画家です。機能的でモダンな直線美は、現代デザインにも大きな影響を与えています。