ジャパンディとは?特徴とおしゃれなインテリアの作り方を徹底解説
「最近よく聞く『ジャパンディ』ってどんなスタイル?」「シンプルだけど、どこか温かい。そんな理想の空間の作り方が知りたい」
こんにちは。artgraph.jp店長の松邑(マツムラ)です。美術印刷のプロとして、日々多くのアート作品に触れる中で、「アートをもっと身近に」感じていただきたいという想いでこのお店を運営しています。
そんな私が今、最も注目しているインテリアスタイルが「ジャパンディ(Japandi)」です。この記事を読めば、ジャパンディの基本から、誰でもご自宅で実践できるお部屋作りの具体的なコツまで、すべてがわかります。さらに、洗練された空間をワンランクアップさせる、アートの取り入れ方まで丁寧にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ジャパンディ(Japandi)とは?日本と北欧が生んだ心地よい融合
ジャパンディとは、「Japanese(日本)」と「Scandinavian(スカンジナビア/北欧)」を組み合わせた造語です。日本の伝統的な美意識と、北欧のモダンで機能的なデザイン哲学が融合して生まれた、新しいインテリアスタイルを指します。
日本(Japan)と北欧(Scandinavian)の美しい出会い
一見すると遠い国のスタイルに思えますが、実は日本と北欧のデザインには多くの共通点があります。例えば、どちらもシンプルさを重んじ、自然素材を愛し、手仕事(クラフトマンシップ)を尊重する文化が根付いています。
日本の「侘び寂び」—不完全さの中に美を見出す心—と、北欧の「ヒュッゲ」—居心地の良い時間や空間を大切にする考え方—。この二つの精神が共鳴し合い、ジャパンディという、ミニマルでありながら温かく、心安らぐスタイルが誕生したのです。
なぜ今、世界中でジャパンディが注目されるのか?
ジャパンディが世界的なトレンドとなっている背景には、私たちのライフスタイルの変化があります。自宅で過ごす時間が増え、多くの人が住空間に「安らぎ」や「心の平穏」を求めるようになりました。ジャパンディスタイルが持つ静かで落ち着いた雰囲気は、まさに現代人が求める理想の暮らしを体現していると言えるでしょう。
これを押さえれば完璧!ジャパンディインテリアを構成する7つの特徴
では、具体的にどのような要素がジャパンディスタイルを形作っているのでしょうか。ここでは7つの重要な特徴をご紹介します。
1. 無駄を削ぎ落とした「ミニマリズム」
ジャパンディの基本は「Less is more(少ない方が豊かである)」という考え方。装飾は最小限に抑え、本当に気に入った質の良いものだけを置くことで、すっきりと整った空間を目指します。
2. 温もりを感じる「自然素材」の活用
オークやアッシュといった明るい色の木材(北欧)に、竹やラタン、杉といった少しダークな色合いの木材(日本)を組み合わせます。その他にも、リネン、和紙、陶器など、手触りの良い自然素材を積極的に取り入れるのが特徴です。
3. 使いやすさと美しさを両立する「機能美」
見た目が美しいだけでなく、すべての家具や道具が実用的であること。これがジャパンディの家具選びの基本です。直線的でクリーンなラインを持つ、シンプルで機能的なデザインが好まれます。

4. 心が落ち着く「アースカラー」中心の配色
空間のベースとなる配色は、ホワイト、ベージュ、アイボリー、ライトグレーといった落ち着いたニュートラルカラーが中心です。アクセントとして、モスグリーンやテラコッタなどのアースカラーや、空間を引き締める少量の黒を加えます。
5. 日本の美意識「間と余白」を活かす空間
物を詰め込みすぎず、壁や床に意図的に「余白」を残すことで、空間に静けさと落ち着きをもたらします。家具も背の低い「ローアングル」なものを選ぶと、天井が高く見え、より開放的な印象になります。
6. 手仕事の跡が残る「クラフトマンシップ」
一つ一つ丁寧に作られた陶器、手織りのラグ、職人技が光る木製家具など、作り手の温もりが感じられるアイテムを取り入れることで、空間に深みと個性が生まれます。
7. 空間を豊かにする「自然光」の取り入れ方
ジャパンディの空間作りにおいて、光は非常に重要な要素です。大きな窓から自然光をたっぷりと取り込みましょう。カーテンは、光を柔らかく通すリネンや和紙調のスクリーンなどがおすすめです。
初心者でも簡単!今日から始めるジャパンディな部屋作りの5ステップ
「特徴はわかったけど、何から始めればいいの?」という方のために、ここからは誰でも簡単に実践できる5つのステップをご紹介します。
ステップ1:ベースカラーを決めよう(ホワイト・ベージュ・グレー)
まずはお部屋の基本となる色を決めましょう。壁や床、天井など、面積の大きい部分の色です。温かみのある空間にしたいならベージュ、クリーンでモダンな印象ならライトグレーがおすすめです。
ステップ2:家具は直線的で素材感のあるものを厳選
主役となる家具(ソファ、テーブル、収納など)は、木の素材感が活きる、直線的でシンプルなデザインのものを選びましょう。一度に全てを買い替える必要はありません。今あるものを見直し、一つずつお気に入りを加えていくのが長く楽しむコツです。
ステップ3:異素材を上手にミックスして奥行きを出す
木製のテーブルに陶器の花瓶を置いたり、リネンのソファにウールのクッションを合わせたり。異なる質感を組み合わせることで、シンプルな空間に表情と奥行きが生まれます。

ステップ4:観葉植物で生命感とグリーンをプラス
ミニマルな空間に生命感を与えてくれるのが観葉植物です。形が美しい枝ものや、繊細な葉を持つグリーンを、シンプルな陶器の鉢に合わせて飾ってみましょう。空間のアクセントになり、心の癒やしにも繋がります。
ステップ5:仕上げのアクセントに「アート」を一枚飾る
空間が整ったら、最後の仕上げにあなたらしいアートを飾りましょう。壁に一枚のアートがあるだけで、空間はぐっと洗練され、個性が生まれます。手軽に始められるアートポスターや、壁に立体感と本格的な印象を与えてくれるアートパネルは、ジャパンディスタイルにぴったりの選択肢です。
プロが選ぶ!ジャパンディスタイルに調和するアートの選び方
アート選びは、ジャパンディ空間を完成させるための最も楽しいステップです。ここでは、私たちがおすすめするアートの選び方を3つのカテゴリに分けてご紹介します。
自然の静けさを感じる風景画やボタニカルアート
ジャパンディスタイルが大切にする「自然との繋がり」を最もシンプルに表現できるのが、海・山や岩などの風景画や植物をモチーフにしたボタニカルアートです。静かな森、穏やかな湖畔、一本の木のミニマルな写真など、見るたびに心が落ち着くような作品を選んでみてください。
空間を引き締めるミニマルな抽象画
シンプルな線や形で構成された抽象画は、ジャパンディのミニマルな美学と完璧に調和します。多くを語りすぎない抽象画は、見る人の想像力を掻き立て、空間に知的な雰囲気を与えてくれます。アースカラーで描かれた作品や、書道を思わせるような力強い筆致の作品もおすすめです。
和の心を感じさせる日本画やモダンな浮世絵
空間のアクセントとして「和」の要素を取り入れるなら、葛飾北斎や歌川広重といった巨匠たちの浮世絵はいかがでしょうか。大胆な構図と美しい色彩は、現代のインテリアにも驚くほどマッチします。特に、余白が印象的な作品を選ぶと、ジャパンディの静かな空間によく馴染みます。
まとめ:ジャパンディスタイルで、もっと心地よい毎日を
今回は、日本と北欧の美意識が融合したインテリアスタイル「ジャパンディ」について、その特徴から作り方のステップ、アートの選び方まで詳しくご紹介しました。
ジャパンディの本質は、ただ見た目をおしゃれにするだけでなく、無駄を削ぎ落とし、本当に大切なものだけに囲まれて、心穏やかに暮らすという価値観にあります。この記事が、あなたが理想の空間を作るためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
artgraph.jpでは、ジャパンディスタイルにぴったりの、高品質なポスターやキャンバスを多数取り揃えています。ぜひ、あなただけの一枚を見つけて、心地よい暮らしを完成させてください。