エドヴァルド・ムンクは、19世紀後期から20世紀初頭にかけて活躍したノルウェーを代表する絵画家です。強烈な色彩と歪んだ造形で、人間の不安や孤独、死への恐怖などを表現した表現主義の先駆者として知られています。
エドヴァルド・ムンク 経歴
- 1863年12月12日、ノルウェー南東部のロテンに生まれる
- 1879年にクリスチャニア(現オスロ)の工芸学校に入学
- 1885年にパリへ留学し、印象派に影響を受ける
- 1892年に代表作「叫び」を制作
- 1944年1月23日、オスロ近郊エクリで没(享年80歳)
代表作品
- 『叫び』(The Scream) (1893年)
- 『病める子供』(The Sick Child) (1886年)
- 『キス』(The Kiss) (1892年)
- 『マドンナ』(Madonna) (1894-95年)
ムンクは「叫び」をはじめとする一連の作品で、歪んだ形態と強い色彩対比を用いて、人間の苦悩や不安を表現しました。青や赤など原色を大胆に使った画風は、新しい芸術運動「表現主義」の先駆けとなりました。
晩年にはノルウェー国民的画家として名声を博し、没後はさらに高く評価されるようになりました。ムンクの芸術は、19世紀末の新しい芸術運動の到来を力強く告げる画家として、今日でも高く評価されています。