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【プロが解説】アーツアンドクラフツとは?ウィリアム・モリスのデザインをおしゃれなインテリアに取り入れるコツ

【プロが解説】アーツアンドクラフツとは?ウィリアム・モリスのデザインをおしゃれなインテリアに取り入れるコツ

目次

この記事について

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アートの印刷事務所のスタッフであるartgraph.スタッフが独自に情報をまとめて記事を書いています。 スタッフの中には作家活動を行う者も多く、勉強の一環としても記事をどんどん書いてゆきます!

【プロが解説】アーツアンドクラフツとは?ウィリアム・モリスのデザインをおしゃれなインテリアに取り入れるコツ

この記事は、「アートをもっと身近に」がコンセプトのartgraph.が、店長マツムラの視点から執筆しています。一枚のアートで、あなたの毎日がもっと豊かになる。そんなお手伝いができれば幸いです。

こんにちは!artgraph.店長のマツムラです。

「ウィリアム・モリスの壁紙がおしゃれ」「アーツアンドクラフツ様式のインテリアって素敵だな」—— そんな風に、植物など自然の温もりを感じるデザインに心惹かれたことはありませんか?

この「アーツアンドクラフツ」は、単に美しいデザイン様式というだけでなく、19世紀のイギリスで生まれた、私たちの「暮らし」そのものを見つめ直す大きな運動でした。そして、その精神は現代の私たちのライフスタイルにも深く繋がっているんです。

この記事では、「アーツアンドクラフツって何?」という基本から、中心人物ウィリアム・モリスの思想、デザインの具体的な特徴、そしてあなたの部屋をおしゃれにするインテリアへの取り入れ方まで、アート通販サイトの店長として徹底的に、そして分かりやすく解説します。ぜひ、あなたの暮らしに豊かな彩りを加えるヒントを見つけてくださいね。

アーツアンドクラフツ運動の中心人物ウィリアム・モリス
アーツアンドクラフツ運動の中心人物、ウィリアム・モリス。彼の思想が現代のデザインにも影響を与えています。

そもそもアーツアンドクラフツ運動とは?生活と芸術の融合

アーツアンドクラフツ運動とは、19世紀後半のイギリスで始まったデザイン運動であり、社会運動です。この運動が目指したのは、産業革命によって失われつつあった「手仕事」の価値を見直し、芸術と日常生活を再び結びつけることでした。

当時の工場では、安価で粗悪な製品が大量生産される一方、労働者は劣悪な環境で働くなど、多くの問題が生まれていました。そんな時代に「本当に豊かな暮らしとは何か?」を問い直し、質の高い素材で職人が丁寧に作った、美しく実用的なものを生活に取り入れよう、と提唱したのがこの運動の核心です。

アーツアンドクラフツ運動がよくわかるQ&A

ここで、お客様からよくいただく質問にQ&A形式でお答えします!

Q1. 中心人物のウィリアム・モリスってどんな人?
A1. ウィリアム・モリス(1834-1896)は、アーツアンドクラフツ運動の思想的リーダーです。デザイナー、詩人、社会思想家と多才な人物でした。「役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」という彼の言葉は、機能性と美しさが調和した「用の美」を重んじる運動の精神を象徴しています。彼は仲間と「モリス商会」を設立し、壁紙やテキスタイル、家具など、生活のあらゆるものをデザイン・制作しました。
Q2. なぜ今でもウィリアム・モリスのデザインは人気なの?
A2. 100年以上経った今でも愛される理由は、その普遍的な「自然の美しさ」と「デザインの完成度」にあります。植物や鳥をモチーフにした彼のデザインは、見る人に安らぎを与え、どんな時代のインテリアにも不思議と馴染みます。私たちartgraph.でも、ウィリアム・モリスのポスターは常に人気上位で、その色褪せない魅力を日々実感しています。
Q3. アーツアンドクラフツとアール・ヌーヴォーの違いは?
A3. 良い質問ですね!どちらも植物などをモチーフにしますが、アーツアンドクラフツが中世の手仕事に理想を見出し、シンプルさや実用性を重視したのに対し、アール・ヌーヴォーはより曲線的で官能的、装飾的なスタイルが特徴です。アーツアンドクラフツが「生活」に根差しているとすれば、アール・ヌーヴォーは「芸術性」をより強く追求した運動と言えるかもしれません。

見てわかる!アーツアンドクラフツのデザインに見る3つの特徴

アーツアンドクラフツのデザインには、その思想を反映した共通の特徴があります。これを知ると、アートを選ぶのがもっと楽しくなりますよ。

1. 自然主義のモチーフ(植物や鳥)

デザインの最も大きな特徴は、花や葉、鳥、動物といった自然界のモチーフがふんだんに使われていることです。自然への深い愛情と、工業化社会で失われた有機的な美しさへの憧れが表現されています。

ウィリアム・モリスの代表作「いちご泥棒」のテキスタイル
代表的なテキスタイル《いちご泥棒》(1883年)。鳥たちの生き生きとした姿が描かれています。

2. 素材の尊重(木材など)

オーク材など、木が持つ本来の木目や質感を隠さず、ありのままに活かすデザインが追求されました。過度な装飾よりも、素材そのものの美しさを大切にする誠実な姿勢が貫かれています。

3. 手仕事の温かみとシンプルさ

機械による画一的な仕上げではなく、職人の手仕事の痕跡をあえてデザインの一部として見せることも特徴です。ヴィクトリア朝の過剰な装飾を批判し、シンプルで実直、かつ機能的なフォルムを重視しました。まさに「用の美」の精神です。

アーツアンドクラフツ デザインのキーワード

  • 自然モチーフ(植物、動物)
  • 自然素材(特に木材)の尊重
  • 手仕事の痕跡、職人技
  • シンプル、実直、堅牢
  • 機能性と美しさの両立(用の美)

【実践編】暮らしにアーツアンドクラフツをおしゃれに取り入れるコツ

さて、ここからは本題です。アーツアンドクラフツの精神やデザインを、どうやって現代の私たちのインテリアに取り入れれば良いのでしょうか? artgraph.店長マツムラが、具体的なコツを伝授します!

Step 1: まずは一枚の「アートポスター」から

いきなり家具や壁紙を変えるのは大変ですが、アートポスターなら手軽にアーツアンドクラフツの世界観を取り入れられます。壁に一枚飾るだけで、部屋の雰囲気がぐっと豊かになりますよ。

私たちartgraph.では、ウィリアム・モリスをはじめとするアーツアンドクラフツ様式のデザインを、美術館品質のジークレープリントで再現しています。高精細な印刷だからこそ、モリスが描いた繊細な植物のラインや豊かな色彩を忠実に楽しんでいただけます。

アーツアンドクラフツのポスターを見てみる

Step 2: 部屋のテイスト別・飾り方コーデ術

「でも、うちの部屋に合うかな…?」という方のために、テイスト別のコーディネート術をご紹介します。

ナチュラル・北欧風インテリアには

木の家具や白を基調としたナチュラルな空間とは相性抜群です。植物柄のデザインを選ぶと、部屋にグリーンが増えたようなフレッシュな印象になります。オーク材など、ポスターのフレームと家具の木の色を合わせるのが統一感を出すポイントです。

北欧風の部屋に飾られたアーツアンドクラフツのポスター
木の温もりがある北欧風インテリアには、植物のデザインがよく合います。

モダン・シンプルなインテリアには

意外かもしれませんが、モダンでシンプルな空間にもマッチします。複雑で有機的なデザインのポスターが、洗練された空間に人間的な温かみと絶妙なアクセントを加えてくれます。フレームは、シャープな印象のブラックや、壁に馴染むホワイトを選ぶと良いでしょう。

和室・和モダンなインテリアには

アーツアンドクラフツのデザインは、日本の伝統的な美意識とも響き合います。特に、柳宗悦が提唱した「民藝運動」は、アーツアンドクラフツから強い影響を受けています。鳥や草花など、日本の花鳥画にも通じるモチーフを選べば、畳や障子のある和の空間にもしっとりと溶け込みます。

Step 3: 飾る場所とフレーム選びのヒント

  • 飾る場所: まずはソファの上やベッドのヘッドボードの上など、部屋のメインとなる壁に。目線より少し高めに飾るとバランスが良く見えます。玄関や廊下の壁に飾って、お客様をお迎えするのも素敵ですね。
  • フレーム選び: 作品の魅力を引き立てる名脇役がフレームです。artgraph.では、様々な種類のフレームをご用意しています。迷ったら、どんな部屋にも合わせやすいシンプルな木製フレームがおすすめです。
  • 複数飾り: 小さめのアートパネルをいくつか並べて飾る「ギャラリーウォール」も人気です。同じアーティストの作品で揃えたり、テーマ(例えば「森の植物」)を決めて集めると、統一感のあるおしゃれな空間になります。

世界へ、そして日本へ:アーツアンドクラフツ運動の広がり

イギリスで始まったアーツアンドクラフツ運動は、国境を越えて大きな影響を与えました。

  • アメリカ: 建築家フランク・ロイド・ライトの初期の住宅(プレイリースタイル)などに見られます。
  • ドイツ・オーストリア: ドイツ工作連盟やウィーン工房、後のバウハウスにも思想が受け継がれました。
  • 日本: 前述の通り、柳宗悦が提唱した民藝運動と深く共鳴します。無名の職人の手仕事による日用品に美を見出す民藝の思想は、アーツアンドクラフツの精神そのものです。益子焼などの民芸品に心惹かれるなら、あなたの中にもアーツアンドクラフツの精神が根付いているのかもしれませんね。
日本の民藝運動も手仕事の美を評価した
日本の民藝運動も、アーツアンドクラフツと同様に暮らしの中の手仕事の美を追求しました。

まとめ:時代を超えて愛される「美しい暮らし」の哲学

アーツアンドクラフツ運動は、単なる過去のデザイン様式ではありません。それは、「どうすれば毎日はもっと豊かになるだろう?」という、いつの時代も変わらない私たちの問いへの、力強い答えです。

効率やスピードが求められる現代だからこそ、アーツアンドクラフツが大切にした「手仕事の価値」「自然との調和」「生活の中の美意識」は、私たちの心を惹きつけてやみません。

この記事を読んで、「ちょっと部屋にアートを飾ってみようかな」と思っていただけたら、店長としてこれほど嬉しいことはありません。ぜひ、artgraph.jpであなただけの一枚を見つけて、日々の暮らしにアーツアンドクラフツの精神を取り入れてみてください。

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