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【保存版】天才絵師・葛飾北斎の代表作ランキングTOP10!有名な浮世絵を分かりやすく解説

【保存版】天才絵師・葛飾北斎の代表作ランキングTOP10!有名な浮世絵を分かりやすく解説

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天才絵師・葛飾北斎の代表作ランキングTOP10!有名な浮世絵を分かりやすく解説

こんにちは!「アートをもっと身近に」をコンセプトに、美術館品質のアートポスターをお届けするartgraph.店長のマツムラです。

世界で最も有名な日本のアーティスト、葛飾北斎。「The Great Wave」として知られる《神奈川沖浪裏》は、誰もが一度は目にしたことがあるはず。でも「他にどんな作品があるの?」「北斎の何がすごいの?」と聞かれると、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。

この記事では、江戸時代の天才絵師・葛飾北斎の数ある名作の中から、特に有名で必見の作品を厳選し、ランキング形式でご紹介します。作品の見どころや、世界を魅了した理由も分かりやすく解説。あなたのお気に入りの北斎作品がきっと見つかります。北斎の描くダイナミックでデザイン性の高い作品は、和室はもちろん現代のインテリアにもマッチする、和モダンなアートとして大変人気がありますので、ぜひ最後までご覧ください。

世界が認めた天才絵師・葛飾北斎とは?

葛飾北斎(1760-1849)は、江戸時代後期に活躍した日本の浮世絵師です。90歳で亡くなるまで、30回以上も名前を変え、90回以上も引っ越しをしながら、自らを「画狂人」と称するほど、ただひたすらに絵を描き続けました。その探求心は風景画や美人画にとどまらず、動植物、妖怪、庶民の日常風景、果ては春画まで、森羅万象あらゆるものを描き尽くそうとしました。彼の斬新な構図と圧倒的な画力は、日本の枠を飛び越え、ゴッホやモネなど西洋の印象派の画家たちに衝撃を与え、「ジャポニスム」ブームの中心的な役割を果たしたのです。

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発表!葛飾北斎の必見の代表作ランキングTOP10

それでは、北斎の多岐にわたる画業の中から、artgraph.独自の視点で選んだ必見の代表作をランキングでご紹介します。今回は、有名な錦絵(版画)だけでなく、晩年の肉筆画なども含めて、彼の画業の奥深さに触れられる10作品をセレクトしました。

【第10位】西瓜図 - 日常を切り取る瑞々しい感性

ザルに盛られた切り分けられたスイカと、その横に置かれた包丁を描いた葛飾北斎の静物画
『西瓜図』1839年頃、所蔵: 小布施町(日本のあかり博物館寄託)

作品解説

北斎が80歳の時に描いたとされる肉筆画です。切り分けられたスイカと包丁が描かれた、シンプルな静物画ですが、その描写力は驚くほど瑞々しいです。日常の何気ない風景を、鋭い観察眼で切り取り、絵画として昇華させる北斎の才能がよく表れています。

見どころ

スイカの赤い果肉の質感や、黒い種のみずみずしさ、そして皮の縞模様。まるで目の前にあるかのようなリアルな描写は、西洋の静物画にも通じるものがあります。粋でモダンなデザインは、現代のインテリアにもぴったりなアートポスターです。

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【第9位】雪中虎図 - 晩年の魂が乗り移ったかのような虎

雪の積もった竹林の中、こちらを見上げて笑っているかのような表情の虎を描いた葛飾北斎の肉筆画
『雪中虎図』1849年、所蔵: 個人蔵

作品解説

数え年90歳、亡くなる数ヶ月前に描かれたとされる、北斎最晩年の肉筆画です。日本にはいない虎を、おそらくは中国や日本の古い絵を参考に描いたと考えられています。厳しい雪景色の中、天を見上げて何かを嘯いているかのような虎の姿は、90年の画業の果てに到達した北斎自身の自画像とも言われています。

見どころ

虎の毛一本一本まで描きこむような執念の筆致と、どこか人間的で愛嬌のある表情が印象的です。「画狂人」と名乗った絵師の、最期の魂の叫びが聞こえてくるような、鬼気迫る一枚です。

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【第8位】百物語 お岩さん - 恐怖とユーモアが混在する妖怪画

提灯が裂けて、そこから「四谷怪談」のお岩さんの怨霊が顔を出すという、恐ろしくもユニークな葛飾北斎の妖怪画
『百物語 お岩さん』1831-32年頃、所蔵: メトロポリタン美術館ほか

作品解説

江戸で流行した怪談会「百物語」をテーマにしたシリーズの一つ。歌舞伎の演目『東海道四谷怪談』の主人公・お岩さんの亡霊が、破れた提灯から現れるという独創的なアイデアで描かれています。恐ろしさの中にも、どこかデザイン的な面白さやユーモアが感じられるのが北斎らしい点です。

見どころ

「提灯お化け」という妖怪のイメージと、お岩さんの物語を融合させた発想力が見事です。風景画や花鳥画だけでなく、こうしたエンターテインメント性の高い作品も手掛ける北斎の引き出しの多さがうかがえます。

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【第7位】鳳凰図屏風 - 86歳の情熱が宿る肉筆画の傑作

岩屋ミュージアムに展示されている、祭屋台の天井に描かれた色鮮やかな鳳凰の絵
『鳳凰図』(祭屋台天井絵)1845年頃、所蔵: 岩松院(長野県小布施町)

作品解説

北斎が80代半ばに、信州小布施の豪農商・高井鴻山の招きで滞在した際に描いた、岩松院本堂の天井絵です。21畳もの大きさの画面に、一年以上をかけて描かれた鳳凰は、今にも動き出しそうな生命感と迫力に満ちています。「八方睨み」と言われ、どの角度から見ても鑑賞者と目が合うように描かれています。

見どころ

200年近く経った今も、塗り替えを一度もしていないという色彩の鮮やかさには驚かされます。版画とは異なる、絵師・北斎の肉筆画の力量を存分に味わえる傑作です。晩年になっても衰えることのない、北斎の創作意欲のすさまじさが伝わってきます。

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【第6位】北斎漫画 - 森羅万象を描き尽くす画の百科事典

一枚の紙に、人々の様々な表情やポーズ、動物、植物などが生き生きと描かれた北斎漫画の一ページ
『北斎漫画』1814年-、所蔵: 日本内外の多数の美術館・図書館

作品解説

全15編、約4000図からなる絵手本(スケッチ集)です。人々の喜怒哀楽の表情、様々な職業、動植物、妖怪、風景まで、ありとあらゆるものが生き生きとした筆致で描かれており、まさに「絵の百科事典」。現在の「漫画(MANGA)」の語源になったとも言われています。

見どころ

一つ一つのモチーフの、一瞬の動きを捉える観察眼と表現力は驚異的です。この『北斎漫画』は、弟子たちのための教科書としてだけでなく、西洋のジャポニスムにおいても重要な役割を果たしました。

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【第5位】諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし - スリル満点の絶景

険しい山々の間に架けられた吊り橋を渡る人々を、真上から見下ろすような斬新な構図で描いた葛飾北斎の浮世絵
『諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし』1833-34年頃、所蔵: ボストン美術館ほか

作品解説

全国の珍しい橋を題材にしたシリーズからの一枚です。深い谷間に架けられた吊り橋を、まるでドローンで撮影したかのような、真上からの視点(俯瞰構図)で描いています。西洋の遠近法を学びながらも、それを独自の視点で応用する北斎の новаторство(革新性)が見て取れます。

見どころ

切り立った崖や、霧に霞む山々の表現が、この場所の険しさと高さを物語っています。思わず足がすくむような、スリリングな構図は、現代の私たちが見ても非常に斬新に感じられます。

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【第4位】諸国瀧廻り 木曽路ノ奥 阿彌陀ヶ瀧 - 円形の構図が生む迫力

円い岩壁の中心から流れ落ちる滝と、その下で涼む人々を描いた葛飾北斎の浮世絵
『諸国瀧廻り 木曽路ノ奥 阿彌陀ヶ瀧』1833年頃、所蔵: すみだ北斎美術館ほか

作品解説

日本の名瀑をテーマにした「諸国瀧廻り」シリーズの一枚。円形の岩の切れ目から流れ落ちる滝の形を、仏様の光背(後光)に見立て、阿弥陀如来になぞらえています。自然の造形を、大胆なデザインとして再構成する北斎の手腕が遺憾なく発揮されています。

見どころ

滝の真下で宴を開く人々の小ささが、滝のスケール感を一層強調しています。幾何学的な構図の中に、自然のダイナミズムと人々の営みを巧みに織り交ぜた、ユニークで魅力的な作品です。

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【第3位】富嶽三十六景 山下白雨 - 天候の急変を捉えた一瞬

山頂は晴れているが、山麓は黒い雲に覆われ稲妻が光っている富士山を描いた葛飾北斎の浮世絵。「黒富士」とも呼ばれる。
『富嶽三十六景 山下白雨』1831年頃、所蔵: 大英博物館ほか多数

作品解説

「黒富士」とも呼ばれるこの作品は、山頂は快晴なのに、山麓ではにわか雨(白雨)が降っているという、夏の山の劇的な天候の変化を捉えています。《凱風快晴》が「静」ならば、こちらは「動」の富士。画面右下に描かれた稲妻が、その激しさを象徴しています。

見どころ

暗雲が立ち込める山麓と、澄み渡る山頂の空のコントラストが見事です。自然が持つ厳しさと美しさを同時に描き出した、北斎の観察眼と表現力には驚かされます。「赤富士」と対で飾るのもおすすめです。

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【第2位】富嶽三十六景 凱風快晴 - 赤富士に込めた吉兆

夏の朝日に照らされて山肌が赤く染まった富士山を、大胆な構図で描いた葛飾北斎の浮世絵「赤富士」
『富嶽三十六景 凱風快晴』1831年頃、所蔵: メトロポリタン美術館ほか多数

作品解説

《神奈川沖浪裏》と並び称される、シリーズ中の傑作。「赤富士」の名で親しまれ、晩夏から初秋にかけての早朝、条件が揃った時にだけ見られる現象を描いています。どっしりとした山容と、赤と緑のシンプルな色彩構成が、富士山の雄大さと神々しさを際立たせています。

見どころ

空に浮かぶいわし雲の描写が、画面に爽やかさと奥行きを与えています。最小限の要素で、富士山の圧倒的な存在感を表現した、北斎のデザインセンスが光る一枚です。縁起の良い絵柄として、お部屋を飾るアートパネルとしても非常に人気があります。

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【第1位】富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 - 世界で最も有名な日本の絵画

巨大な波が今にも船を飲み込もうとするダイナミックな構図と、その奥に静かにたたずむ富士山を描いた葛飾北斎の浮世絵
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』1831年頃、所蔵: メトロポリタン美術館ほか多数

作品解説

「The Great Wave」の名で世界中に知られる、北斎の、そして日本の絵画の代名詞ともいえる作品です。猛々しく立ち上がる大波と、それに翻弄される小舟、そしてその奥に静かにたたずむ富士山。動と静、遠と近の対比が見事な、計算し尽くされた構図は、見る者を圧倒します。

見どころ

まるで生き物のように迫る波の先端の表現や、飛び散る波しぶきが富士山にかかる雪のように見える遊び心。そして、当時輸入され始めたばかりの鮮やかな顔料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を効果的に使用した、美しい青のグラデーションは、この作品を不朽の名作たらしめています。

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なぜ北斎は世界を魅了するのか?3つのポイント

北斎のすごさは、以下の3つのポイントに集約できます。

  1. 常識を覆すデザイン力と構図
    《神奈川沖浪裏》のように、富士山を波の向こうに小さく描くなど、誰も見たことのない大胆な構図とデザイン力で、人々の度肝を抜きました。そのセンスは、現代のグラフィックデザインにも通じます。
  2. 森羅万象を描き切る圧倒的な画力
    風景、人物、動植物、妖怪に至るまで、あらゆる対象を一瞬で捉え、生き生きと描き出す卓越したデッサン力を持っていました。その集大成が『北斎漫画』です。
  3. 世界のアートに与えた影響(ジャポニスム)
    彼の作品は海を渡り、ゴッホ、モネ、ドガといった印象派の画家たちに大きなインスピレーションを与えました。特に大胆な構図や平面的な色彩表現は、西洋絵画の伝統を打ち破るきっかけの一つとなったのです。

北斎の作品はどこで見られる?主な所蔵館

北斎の作品は、版画であったため世界中に広まり、多くの美術館・博物館が所蔵しています。

  • すみだ北斎美術館(日本・東京): 北斎の生涯と作品を専門に紹介する美術館。
  • 太田記念美術館(日本・東京): 浮世絵専門の美術館で、質の高い北斎作品を所蔵。
  • メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク): 《神奈川沖浪裏》をはじめとする世界的なコレクションを誇る。
  • 大英博物館(イギリス・ロンドン): 質・量ともに優れた北斎コレクションを所蔵。
  • ボストン美術館(アメリカ・ボストン): 世界有数の浮世絵コレクションで知られる。

お気に入りの北斎作品を和モダンなインテリアに

葛飾北斎の作品が持つ、時代を超えたクールなデザイン性と、粋で大胆な魅力は、現代の私たちの暮らしにも新鮮な驚きと彩りを与えてくれます。和室に飾るのはもちろん、モダンなリビングやシンプルな洋室に一枚飾るだけで、空間がぐっと引き締まり、洗練された「和モダン」な雰囲気を演出できます。

artgraph.では、北斎の代表作を、高精細なアートポスターや立体感のあるキャンバスパネルとしてご用意しています。印刷のプロが手掛ける「美術館品質」のプリントで、ベロ藍の鮮やかさや、版画ならではの線の勢いを再現。あなたのお部屋に、世界が愛したHOKUSAIのアートを取り入れてみませんか?

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まとめ:北斎の尽きることなき創作意欲とその功績

今回は、天才絵師・葛飾北斎の代表作とその魅力についてご紹介しました。「あと5年生きられたら、本物の絵描きになれたのに」という言葉を残して90歳で亡くなったというエピソードは、彼の尽きることのない創作意欲を象徴しています。その情熱が生み出した革新的な芸術は、日本の枠を遥かに超え、今なお世界中のクリエイターに影響を与え続けているのです。

ぜひこの記事をきっかけに、ダイナミックで粋な北斎の世界に触れ、アートのある暮らしを楽しんでみてください。

葛飾北斎 浮世絵 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 ジャポニスム 和モダン アートポスター

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