John Margolies(ジョン マーゴリーズ)

ジョン・マーゴリーズは、20世紀後半に活躍したアメリカの写真家、建築史家です。彼は、アメリカのロードサイド建築、特にモーテル、ダイナー、ガソリンスタンド、看板などを記録した写真で知られています。彼の作品は、消費文化や大衆文化を反映したアメリカの風景を、独特の視点とユーモアで捉えています。

ジョン・マーゴリーズ 経歴

• 1940年、アメリカ・コネチカット州ニューヘイブンに生まれる
• 1960年代、イェール大学で建築史を学ぶ
• 1970年代から、アメリカ各地を車で旅し、ロードサイド建築の写真を撮り始める
• 1977年、初の写真集『The End of the Road』を出版
• 1980年代以降、数多くの写真集や展覧会を通して、ロードサイド建築の魅力を伝える
• 2009年1月2日、ニューヨークで死去（享年68歳）

代表作品

写真集：

• 『The End of the Road: Vanishing Highway Architecture in America』 (1977年)
• 『Roadside America』 (1992年)
• 『See the USA the Easy Way: An American Photo Album of the Automobile Age』 (2005年)

マーゴリーズの画風と業績

マーゴリーズの写真は、アメリカのロードサイド建築を、その独特な形状、色彩、そして看板の文字などを、ユーモラスかつ愛情深く捉えています。彼は、これらの建築物が、アメリカの消費文化や大衆文化を象徴する存在であることを認識し、その価値を写真を通して伝えようとしました。

マーゴリーズの作品は、単なる記録写真ではなく、アメリカの風景や文化を独自の視点で解釈した芸術作品でもあります。彼の作品は、見る者に懐かしさや郷愁を感じさせると同時に、現代社会における消費文化や環境問題について考えさせるきっかけを与えてくれます。

マーゴリーズは、ロードサイド建築の魅力を再発見し、その価値を広く伝えた写真家です。彼の作品は、アメリカの風景写真史において重要な位置を占めています。