作品
Dictionnaire Universel D'histoire Naturelle (自然史百科事典)は、フランスの博物学者シャルル・デジレ・ドルビニ（1806-1876）によって編纂された、19世紀を代表する自然史に関する百科事典です。1892年に出版された当館所蔵のオリジナル版には、動物、植物、人体解剖図など、様々な自然物を詳細かつ写実的に描いた美しいヴィンテージプリントが多数収録されています。これらの図版は、19世紀美術の最高峰と言えるほどの精緻さと芸術性を兼ね備えており、科学的価値だけでなく美術的価値も高く評価されています。
シャルル・デジレ・ドルビニ 経歴
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1806年12月2日、フランスのクーロンに生まれる。
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自然科学者、探検家、博物学者として活躍。
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南アメリカを探検し、数多くの新種の動植物を発見・記載。
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古生物学、地質学、人類学など、幅広い分野で研究を行う。
- パリ自然史博物館の教授を務める。
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1876年3月3日、パリで死去（享年69歳）。
代表作品
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『自然史百科事典』(Dictionnaire Universel D'histoire Naturelle) (1839-1849年初版、1861年第2版、1892年版)
- 『南米旅行記』(Voyage dans l'Amérique Méridionale) (1835-1847年)
本書の特徴と影響
『自然史百科事典』は、ドルビニが生涯をかけて収集した膨大な自然史の知識を体系的にまとめた、19世紀を代表する百科事典です。動物、植物、鉱物、地質、古生物、人類学など、自然科学のあらゆる分野を網羅しており、その内容は、当時の最新科学に基づいたものでした。
本書に収録された図版は、その緻密な描写と美しい色彩で、自然物の姿を正確かつ芸術的に表現しています。これらの図版は、科学的な資料としての価値だけでなく、美術作品としても高い評価を得ています。
『自然史百科事典』は、19世紀の自然科学の発展に大きく貢献しました。その豊富な情報と美しい図版は、多くの科学者やアマチュア博物学者に愛され、自然界への理解を深める上で重要な役割を果たしました。
